今日、井上ひさしさんのお話を日本劇作家協会の戯曲セミナーで聞いた。
あまりにもすごすぎて、すごすぎて、いちいちコメントなんかできません。
先生がおっしゃった『言葉』だけ、箇条書きします。
『砲丸投げの砲丸を、重心と中心を一致して作れるのは、日本の街工場だけ。』
『いい芝居はいい小説にならない。』
『本当に生活に必要な物は、CMしない。』
『みんなが関心を持っているのに、意外と気づかない所で、ドラマを作れ!』
『時間が止まる瞬間が、芝居には必要だ。』
『芝居はサッカーと似てる。パス回しのように台詞をつなぎ、ポストプレイヤーが台詞をくりだし、ゴールを決めて、場面を終わらせる。』
『芝居、いや全ての芸術は、見えてる(聞こえてる)ものの向こうに、うんと大事なものが置かれている。』
『劇作家にとって必要なものは『詩』である。』
『『詩』とは『そうだな!』ってことである。』
『劇作家は、普段使われてるつるつるの言葉に、本来の意味を取り戻せ。』
『《story》とは、日本語では直訳できない言葉で、あえて言えば『これが、こうなって、こうなりました』ということ。そして今年、様々な局面で、《story》が流行する。』
『最近、自分の周りの10㎡を書く芝居が多すぎる。宇宙を書け!』
『好きな作家の戯曲をたくさん読め。そして、それを自分用のダムにせき止めろ!そしてそれを再利用すれば、もはやそれは、その人の個性である。』
『芝居は天分で書けるものではない。』
『一番若くて生み出せる芸術が、音楽、絵画。次に小説。芝居はもっとも遅い芸術である。それは芝居には勉強が必要だからだ。』
『どうしてもそれを表現してやるんだという強い意志と日々の勉強が必要だ。』
『必要なのは、99%の努力と、1%のそれを続ける努力。要するに、気合いだ。』
『天才と、自分で決めたらダメ。』
と天才に言われたらかなわない。ていうか、言われなくてもかなわない。
完膚なきまでに脱帽です。
ただ、がんばります。井上ひさしさん。
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