東芝HD-DVDの敗北と資本主義的無常観

東芝、HD-DVD負けたらしい(というか、負けを認めたらしい)。

技術的にどちらが優れてるかは、おいといて、みんなが「東芝負けるだろうなあ」と思ってたと思うんだけど。

『日経トレンディ』とか『ダイム』とか、あの手の雑誌は、どっちが勝つとか端的に書けないから、客観的に、「春モデル、両陣営のいいとこはここ」みたく書いてて、

「ホントか?ホントは違うんじゃないの~!」とかみんな思ってたと思うんだけど。

やっぱり、予想通りになりました。

でも早かった、決着つくの!

VHS対ベータもレーザーディスク対VHDも、DVD-RW対DVD-RAM対DVD+R(だったっけ?)も、もっと時間がかかったのに、結局1年経ってないんじゃん実質は。

うわっ早っ!

ますます早くなってるぞ、

でも、だったら始めから、勝負しなきゃいいじゃん東芝!とか思うんだけどなあ。

ハードディスクレコーダは、断然東芝製がいいんだから、さっさと、相談しあってたあのとき、ブルーレイで統一して、シェア争いしたほうが、結局ソニーやパナソニックといい勝負してたと思うんだけどなあ。


まあ、自分的には、「ハードディスクレコーダそろそろ買い換えたいなあ」、とか思ってたんだけど、「今度も東芝がいいけど、だからって、HD-DVD搭載じゃ意味ないしなあ」とか悩んでたのが解決しそうです。

ブルーレイ搭載ハードディスクレコーダ

さっさと出してください、東芝さん。応援してます!

大丈夫、負けなんかさっさと認めて、さっさと水に流して、さっさと、「え!はじめからブルーレイ陣営でしたけど・・・」って雰囲気かもし出しちゃえば(ベータからVHSに鞍替えしたときみたいに)大丈夫です!

すぐそうなっちゃいますから。

資本主義での正義なんてそんなモンです。(いいかどうかは別として)

CCCDとか無かったようになってるもんね、エイベックスとか(笑)


松岡正剛の『世界と日本のまちがい』(春秋社)読了したのですが、資本主義システムというのが、本当に最良システムなのか問うてました。


三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行、はたまた三越と伊勢丹、松坂屋と大丸の統合を例に出して、

「多くの資本主義国家のなかの多くのシステムが「類似の療法」を求めるしかなくなってきたということなんです。「生産と消費がシステム自体の存続のために食われてしまっている」とは、そういうことです。いいかえれば、どんな企業も、どんな政党も、どんな団体も、勝ち残るためには「構造的な窮乏感」を演出することだけが、システムの活性化を促すたったひとつの手段になっている、ということです。」(p424)

これを読んでみて、僕自身も、日本企業の中でサラリーマンやりながら、日々「利益と勝利」を要求され、しかし自分自身も好き好んで自分から「利益と勝利」を追及していることを、改めて認識させられてしまうと、その正剛先生の指摘にやはり「虚無感」というか「やるせなさ」というか「日本人的無常観」を感じてしまいます。

まあ僕のような典型的なジャパニーズビジネスマンが「無常」を感じてるって言うなら、一周まわって

「『資本主義のパクス・アメリカーナ化』は極めて日本的じゃん、正剛先生!」

って言いたくもなりますが(笑)

それはおいといて、『勝利』それはいったいなんのために?

資本主義な中で、生き抜くというのは、本質的には『勝ち続けなくちゃいけない』ってことなんだよね。

でも勝つことで、会社が利益をだして、成長して、たくさん税金を払って、結局勝つことに意味があるのだろうか?

いや『負けるが勝ち』とか『偏差値教育よりゆとり教育』とか『清貧』とか『品格』とか『ロハス』とか(笑)そんな意味で言ってるんじゃなくて。

うーん、うまくいえないけど。

「で、いいのか?おれ」って気分といいますか。

要するに「勝とうが、負けようが、使いやすいハードディスクレコーダがある、そして買える!、そして家にある!!」ということがそもそも大事なんじゃないか!ということかな?

違うか?(笑)

だから東芝さん!

最高のブルーレイ搭載ハードディスクレコーダ、臆面なく、恥ずかしがらず、可及的速やかに、早く作っちゃっててください!(^o^)/

角田陽一郎/Kakuta Yoichiro Official Site

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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