SMAPとの想い出「夢はだいたいズレてかなう」

SMAPが解散する。『スマスマ』がラストだという。

↓これは、番組を見て、僕が思ったこと。

全国のみなさんがいろんな想いを感じているだろうけど、20年もやってきたスタッフの想い、すごく感じ入る。本当にお疲れさまでした。

どんなタレントさんでも、その方のメイン番組のスタッフは、プレッシャーも大きい。その番組が失敗したら、そのタレントさん自身に傷をつけることになるからだ。その重圧はすごく大きいと思う。

僕は金スマを2001年10月に立ち上げて、5年間チーフディレクターを務めた。

そういう意味ではSMAPと仕事をしたことはなく、中居正広さん個人と仕事をしたことになる。

当然、おもしろい番組にするよう精一杯がんばったけど、当時『スマスマ』のスタッフに比べれば、プレッシャーは軽かったと思うのだ。


SMAPの皆さんとは、個人でちょこっとずつお仕事をさせていただいた。

最初に仕事をしたのは、99年の秋に香取慎吾さんと中村玉緒さん久本雅美さんの2H特番。”イメージ”がテーマで、『怖い人は甘い物が好き』というイメージを検証すべく、街で強面の人に香取さんが声を掛けるというロケをした。

2001年正月の『さんま玉緒の夢かなえたろかSP』では、”中居くんにお姫様だっこされたい”って女子高生の夢をかなえるロケをやった。そこが中居さんと初めてご一緒した仕事。

その年の秋に金スマを開始して、そこから5年間一緒にやるなんて思ってもみなかった。


金スマでは、その後、稲垣さん、草𦿶さんはスタジオにゲストで遊びに来たし、ドラマ『GOOD LUCK』の時、木村さんと安住アナのロケをやった。

稲垣さんとはそれこそ今年の2月の『ゴロウデラックス』に僕がゲスト出演させていただいた。


金スマが始まって、特に初期の頃、中居さんといろんな企画をやった。ほぼくだらないやつだけど。

ちょっとエッチな、『オトナの金スマ』とか。

最初の2H特番は、『中居くんがこんな悪夢を見た』っていう、すごいくだらない企画で視聴率も散々だったし。

マネーの虎をパクって、中居さんが自腹で金を貸す『中居の虎』とか。

あと番組3周年で中居さんの地元藤沢ぶらり旅やったり、逗子で毎夏に海の家やったり、一緒にアテネオリンピック行ったり。中居さんがオリンピックの司会を真面目にやるのを、大竹さん飯島さん篠原さんでいちいち邪魔するやつ。


かなり、気楽に、楽しくやらせていただいた。

そんな中で、僕が初めて中居さんをすごいと思ったのは、かなり初期の番組開始の頃。確か2001年の12月、クリスマスのドッキリ企画。

番組中に大竹しのぶさんや、飯島愛さん、篠原涼子さん、假屋崎省吾さんをダマすドッキリ企画をやって、大竹さんがあまりに真に受けて収拾つかなくなり、収録を中止して、ボツにするしかないか、と諦めかけたところ、中居さんが「俺がなんとかする」って言ってくれて、収録を再開して、うまく説明して感動まで持って行ってくれたこと。

その兄貴肌がすごく嬉しかったし、番組の親分としてすごく信頼できた。自分が背負うということ、すごい責任感でやってくれるのだ。

長者番付で有名人枠で中居さんがトップ取った時は、スタッフの皆にプレゼントをくれた。

僕もカバンをもらった。かなり高級なやつなんだけど、でも『祝・中居正広長寿番付1位記念」ってカバンの目立つところにわざと堂々と刻印してあって、恥ずかしくてなかなか使いづらいやつ(笑)。わざとジョークで、優しさを隠すのだ。それがものすごくカッコよかった。


昔、僕が20代のペーペーな頃、偉い放送作家先生に言われたことがある。

「夢は口に出してると、だいたいかなうんだよ。でもポイントは”だいたい”ってとこ。微妙にズレるんだけどね。」

それを聞いて、僕が当時思ってた夢は、

「木村拓哉さんで『金田一幸助』シリーズを撮ってみたい」

だった。

それを口に出してたら、期せずして中居さんとバラエティ番組を一緒にやることになったのだった。

たしかに、微妙にズレてた(笑)。

でも最高のズレた出会いと経験だった。


2006年に『明石家さんちゃんねる』という番組を立ち上げるので、僕は金スマを抜けた。当時日テレの『仰天ニュース』と裏かぶりで仕方なく。

その1年後に飯島愛さんの番組卒業の時に中居さんと話して以来、お会いしていない。もう10年になる。

期せずして2016年12月31日、僕の退社とSMAPの解散が重なった。


なので、また夢を語っとこう。

「SMAPといつか番組やりたい。」

角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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