『この世界の片隅に』

『この世界の片隅に』やっと観る@テアトル新宿。

すごく話題になっていたし、素晴らしい作品なんだろうなと思っていたのだけれど、でも僕はどうしてもなかなか観られなかった。

多分、観ると苦しくなる気がしていたから。

そして観ている間、すごく苦しかった。
早く戦争が終わればいいのにと、早く1945年8月15日が来ればいいのにと、祈りながら観てた。
でも、今を生きる僕は8月15日に終わると知ってるからそう思えたのかもしれないけど、その時生きてた人たちはいつ終わるかなんてわからないのが、戦争なんだ。
その苦しみは、人の人生にとって必要なものなのだろうか?

そして、8月15日がやって来た後も、苦しみはまだ続いていた。

そこまでしてやる戦争の意味って何なのだろう。

この映画は素晴らしい作品だと思う。でももう二度と観たくない。それは戦争の苦しみと悲しみを二度と観たくないから。戦争に苦しみ痛めつけられていく人たちを観たくないから。

でも、そうやってこの映画を観ないとしても、戦争で苦しむ人たちは、現実の世界でいつでもいとも簡単に観られるのだ。
自分だっていつそんな戦争に与するかもしれない。

僕はそんな光景観たくない。与したくもない。
多分ほとんどの人だって、戦争なんて観たくないのだ。
でも戦争は、なくならない。
本当に無くせないかな。
いや、無くす方法あるんじゃないか?
そんなことを考えて映画館を出た。


出てから気づいた。
映画を観た今日12月8日は、75年前に戦争がはじまった日だ。たまたまだけど、こんな考えさせられる日に観るとは。
きっとどうやれば戦争が無くなるか、必死に考えろって意味だと思う。

なので、必死に考える。
僕にできることもできないこともそれこそ必死に考える。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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