ピータースの世界地図って知ってますか?

今年2月に『ゴロウ・デラックス』に出演させていただいた時、拙著『最速で身につく世界史』では書いていない、冒頭で話させていただいた『ピータースの世界地図』のこと。《以前別のブログに書いた文章の再掲です。》

ピータースの世界地図ってしってますか? 

 僕はトイレに大きな洋物の世界地図貼ってまして、インテリアとしてもよいしトイレ中なにげなく地図見てるの楽しいし。 

で、その貼っている地図ってのがこの『ピータースの世界地図 PETERS WORLD MAP』。 1.5m×1mくらいの大きさで、パウチッコみたいのでコーティングしてあって汚れないしいい感じで飾ってあるのですが、なんとこの地図変なのは、地図の形が変なんです。メルカトル図法の地図を、もっとびろーんと縦長にした感じ。

これはなぜかというと、解説によるとメルカトル図法は極に行くほど面積が肥大化することは有名ですが、そのメルカトル図法をベースに大陸の形を崩さずに面積を正しく表示したからなのです。

なので逆に赤道に近づくほど南北に長くなってるのです。 

この地図に書いてある解説によると、従来のメルカトル図法だとグリーンランドが馬鹿でかくなってることは有名ですが、それ以外でも僕たちが何気なくメルカトル図法の地図に慣れてしまってるせいで変な固定観念が植え付けられてしまっているらしいのです。

その固定観念とは『欧米による植民地主義』。 

このピータースの地図とメルカトル地図を見比べると分かるのですが、例えばヨーロッパと南米がメルカトルだとほとんど同じ大きさに描かれてしまうのですが、実際は南米のほうが2倍以上。同様なことはスカンジナビア半島とインド亜大陸でもいえます。

北米もメルカトル図法だとめちゃくちゃでかくてアフリカより大きいのですが、実際は上図の如し。欧米がなんとなーく大きく感じられて、植民地だったところがなんとなーく小さく感じられてしまうのです。 

 以上は、説明書きに記載されてるんだけど、僕なりに感じたことをさらに足すと・・・ 

(1)アフリカでかい!すごくでかくありませんか?上記の地図見るとアジアとかにも負けてない感じがするでしょ! 

(2)中国もでかい!メルカトルだとロシアとカナダのでかさが目を引くが、ピータースだと中国。あとオーストラリアの大きさも目を見張ります! 

(3)日本も意外にでかい!(1)(2)に比べてそんなに顕著ではないんですが、ヨーロッパと比べるとなんか日本1国でも北海道から沖縄までの域の広さで比べるとなんとなく対等なような、感じがしないでもない! 

(4)アフリカと南米見てると、切って、くっ付けて、張りたくなる。例の大陸移動説のウェゲナーがやったという行為ですが、トイレで眺めてたらそのこと知らなくても僕も気づいたような気がする。ウェゲナーより僕が早くトイレにこの地図張っていれば、大陸移動説は僕が提唱してたかも(笑) 


 でもこうして毎日この地図をトイレで眺めてると、初めは”びよーん”ってしてるなって感じた違和感が今ではまったくなくなり、ときどきどっかでメルカトル見ると逆に気持ち悪くなります! てことは、世界は今までメルカトルに見慣れてたわけだから、それが意図的なのか無自覚なのかは置いといても、植民地的世界観を無意識に刷り込まれてたんだなあって思います。

だってこの地図見てから、僕は僕の中で急に馬鹿でかくなったアフリカに、俄然アフリカに興味出てきちゃいました。

以前は「アフリカってなんか人と動物と砂漠と熱帯雨林がごちゃごちゃしてごみごみしてるなあ」って勝手に感じてたんだけど、今じゃ広大な広大な地平がずーっとずーっと広がってるんだって想像してしまいます。 

 てことはですね、これはあくまで地図上での『固定観念の無意識的刷り込み』ですが、こういうことってもっと他の分野でも結構頻繁に起こってるんじゃないかなあ、と思ってしまいます。それが意図的なのか無自覚なのかは置いといたとしても、それってこわいことですよね、なんか。 

うーん、これから注意深く観察してみよう『固定観念の無意識的刷り込み』。

結構あるぞ、そういうの、多分。



角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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