『君の名は。』(2016)

もしあったことを忘れてしまったのならば、その名前を忘れてしまったのならば、それは本当にあったことなのだろうか?

新海誠監督の『君の名は。』凄まじかった。

なんか僕なんかがつべこべ言わないほうがむしろいい。ただ見て感じて欲しいです。

映画を見ると登場人物にに自分を重ねてしまうことってよくあると思うのだけど、僕は今回、神社を守るおばあさんにすごく感情移入してしまった。自分も若さからだいぶ離れて、そんな年齢なのか(笑)、でもそうだから仕方ない。

1000年も2000年も、何かを守るってことの意味、もうそのしきたりのそもそもの由縁なんて、誰も憶えちゃいないこと。そんな悠久な想いにかられてしまった。


RADWIMPSの音楽がいい。野田洋次郎さんの声がいい。映画見終わって速攻でRADWIMPSの『君の名は。』のアルバムを買ってしまった。

最近よく想うことがある。

ある人ともう2度と会わない(会えない)として、その場合ある人が亡くなるということと僕の中で本質的な違いがあるのだろうか? 違わないとするなら、人の死を悼むという気持ちは何なのだろう?

だって必ず自分も死ぬのだし。人の生死を想うとき、僕が昔から思っていることなんだけど。 

そして、自分の人生を見直したときにも想うわけです。 自分の存在の消滅(生と死)とかもそもそも悼むべきものなのかと。。。で、結局自分の哀しみなんかよりも僕も何か作品を産み出すしかないのだと、自分は腹をくくるわけです。

『君の名は。』凄く腹をくくられた映画です。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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