10/31満月:メルマガDIVERSE第59段『雑談から生まれる知:雑知That’s chi』

角田陽一郎のメルマガDIVERSE vol.59 2020年10月31日Full Moon 

『雑談から生まれる知:雑知That’s chi』 

■Cm■「雑談の味」 

おはようございます。今日は10月の2度目の満月です。

このメルマガは新月と満月の配信なので、基本的には月2回なのですが、この10月は、満月→新月→満月と、3回の配信になります。まあいつも読んでいただいているみなさんへのボーナストラックですね。 

といっても、中身に特にボーナス感があるわけではないのですが、まあ気軽にお読みください。

 先日、自分がいつも仕事をしている女性ディレクターと久々会って仕事をして、というのもコロナ禍で対面での仕事はほとんど無くなり、SNSでのやりとりは定期的にしているのですが、ディレクターは必要最小限の人数で現場に行くので、プロデューサーの僕は行かないことが多いからなのでした。 

そして、久々に対面で会うと、雑談をしますよね。そう、雑談!この雑談ってSNSのやり取りだと業務上の連絡を最小限の言葉のやりとりでまかなうってことになりますから、ほとんどしてなかったことに気付きました。つまり、リモートで仕事をすると、雑談というノイズは、徹底的に除去されていくわけです。むしろ対面だと、いろんなノイズが多い。というか、どこでご飯を食べるとか、どの交通手段で行くかとか、いつ休憩するかとか、そん時の飲み物は誰が買ってくるかとか。そういう制作現場でのロジスティックな話が多くなります。それは制作する番組の中身以上に、会話のやりとりの中身になります。

つまり、ロジスティックな話って番組の中身から見ればノイズなのですが、対面で仕事をする時はまさに会話の主要部分になるわけです。 これって、リモートミーティングでも言えるわけなのですが、そういう対面だったら中身になりそうな会話は、リモートではノイズとして除去されてしまい、結果そういうやりとりはこの世から消えて行くわけです。それを“効率”と当然呼ぶこともできますし、“味気ない”とも全く言えるわけです。 

で、僕らは実際番組(なんなら、その他の作品でも)作るときは、むしろ一番“味”を気にするわけです。その作品を作る行為のやりとりが、どんどん味気なくなってしまうと、実はその作品の中身自体も味気なくなってしまうのではないだろうか? そんな危惧を、久々に対面で仕事をしてみて、感じたのでした。 

■Dm■「テレビの旧弊とYouTubeの未熟」 

■Em■「noise=life」 

こちらでお読みになれます!

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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