情報やニュースやオピニオンだと伝わらない欲と業と宿命

西麻布で業界の大御所と会食。ジャニーズ問題や解散問題や万博問題の真相を聞く。「書くなよw笑」と何度も言われたので書かないけど(というか書けないけど)、それはつまりSNSで書けるほど一筋縄でいかない話。光vs闇みたいな〇〇が巨悪の根源的な一刀両断な話じゃないんだ。もっと深遠な欲と業と宿命とでもいうか…。もし書けたら白い巨塔的な話。あるいはファウストみたいな話。

でも会食中もそういう話になったけど、この話のキモは、この話を話しても、その話の深遠さがうまく伝わらないってこと。メディアに自分がいるから想うのだけど、それが情報となり編集されニュースになり誰かのオピニオンになると、その深遠な肝心なところは有耶無耶に雲散霧消してしまうということ。

しいて伝える方法があるとするならば、それを情報やニュースやオピニオンとして発するのではなく、エンタメとしてフィクションとして作品として創出するしかないかもしれない。それを見た時、読んだ時、観客はその深遠さに近づける気がする。そうすることで失うモノや伝わらないコトもまたそれ以上にあるのだけれど。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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