ふところの深さ

言ってることの中身じゃなくて言い方が問題なことがある。
仕事という言い訳で言い方がひどくてもひどい方がむしろ正しいと思ってる輩がいる。
そういう輩は、仕事だからとか、良かれと思ってとか、言い訳を言う。
人は感情の生き物なんだって理解できてない。
ひどい言い方されたことは中身以上に感情内で嫌悪感が宿る。

悪気がないって、相手が悪気を感じたら、それは悪気があるってことになっちゃうんだ。
本当に伝えたいことは、相手に伝わらないと、意味がない。

その批評や言舌がどんなに鋭くても、それがチャーミングじゃないと、結局その真意は相手には伝わらないのだ、心の中の嫌悪感がバリアになるから。

とTwitterで書いてたら田中ひろのぶさんからコメントが来た。

そうですよね。
でも、角田さん、わたし最近実感しているのは、
「ひどい言い方をされたことをスルーできた分だけ別の人に好かれる」
です。観念でも心構えでもなくて、
現象として実感してるんです。


全くもってその通りかもしれない。僕はひろのぶさんにすぐ返信した。

ありがとうございます!そこが多分僕がひろのぶさんを尊敬できるところです。人間としてのふところの深さというか度量というか。ひろのぶさんにはそれが溢れてて羨ましいです。結局、それが必要なんですよね。僕は探し中です。


そうなんだ、僕は“ふところ”を探し続けてる人生なのだ。でもなかなか見つからない。

見つからないまま歳を喰ったもんだ。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

0コメント

  • 1000 / 1000