大山詣:大山阿夫利神社本社登山

神奈川県伊勢原市の大山(おおやま)、標高は1253m。山頂に阿夫利神社がある。

江戸時代は大山詣が庶民の小旅行として盛んだったらしい。落語に「大山詣り」がある。
2009年に坂東三津五郎さんが山帰り奉納を行なった際、取材したことがあり、それから何度かケーブルカーで行ける標高700mの阿夫利神社下社へは参詣したことはあるんだけど、
山頂の本社へは行ったことがなかった。

天気が良いので、山頂の本社まで登ってみる。
途中、霧が出てきた。あたりが白く囲まれいつの間にか小雨も。参詣だからいつもより軽装だし、天気が良かったから雨具は持ってきてない。山をなめちゃダメだと後悔。阿夫利とは雨降りからきている言葉らしい。辺りは暗くなり眺望などない。途中の富士見台から富士山も見えない。

90分ほどして、鳥居が。まもなく山頂。
山頂の本社に着くと、青空がチラッと垣間見える。本社で柏手を打ち、お祈り。
終えて後ろを振り向くと、青空が広がって、お陽さまがのぞいていた。雲の隙間には富士山も見えた。まさに神々しくて、山頂まで来て、神様からの御褒美。
視界は絶景。
降りは、見晴台を通るなだらかなコース。

17時終了直前のケーブルカーで麓に降りる。

すでに辺りは暗い。向かいの山に一瞬光が見えて、何かと思ってたら、道がカーブして見えてきたのは、大きな月。翌日はスーパームーンの満月。
雨と陽と月を体験した、大山詣。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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