旅先の美術館を訪れる悦楽:金沢21世紀美術館

金沢の21世紀美術館へ。金沢には何回も来ているんだけど、実は初めて。

宿泊先の香林坊から歩いて行くと、紅葉がキレイ。

美術館に到着。

やっていた展覧会は、『工芸とデザインの境目』

日常の製品を展示する、という行為は僕はあまり好きじゃないんだけど、こう「工芸」と「デザイン」に一本のラインを引いて、境目から比べるように展示するのは、確かにおもしろいし、いろいろ気づかされる。

ただ、予想の範囲は超えてないキュレーションのような気がした。

それは”どちらも見たことあるモノ”だったから。例えば自動車のフィアット500の昔の車(ルパンのカリオストロの城に登場するやつ)と最新のフィアット500Cが、工芸とデザインとして配置されている。でも、それはどちらも500Cなのだから、ただの新旧の工芸の(あるいはデザインの)羅列に思えた。

どちらかに、意外性が感じられたモノが展示されていたのなら、もっと面白かったと思う。


そして、『ダイアリー / 粟津潔と建築』

建築自体が、デザインでありアート、これがこの美術館の建物自体にも言える。

館内を歩いていると楽しい。

『レアンドロのスイミング・プール』

上から⇩

中から⇩

天気がよかったから、中から外を見上げると、自分が水の中にいるようだった。スキューバしている感覚。

現代アートというのは、つまり自分の感覚を、今いる日常の現実から遊離させて、再感覚するということなのだ。

つまり、旅に似ている。旅は自分を再定義される。

旅先で、美術館を訪れるのは、そんな自分の感覚の異化作用が行われて、自分が再定義されて楽しいし、学ぶことが多い。


角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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