人新世の「メディア論」

新聞を購読してる人はどんどん減ってると思うけど、それでも新聞読んでる人に聞いてみたら、地方版の記事がむしろ有益でおもしろいと。地方の小さいネタはテレビではほぼ無いし、なかなかネットでも見つからないから。地方のネタをわざわざ取材することこそ新聞情報の価値なのではないだろうか?

同様にテレビの各地方のネット局も、東京の系列キー局の番組を流すことは最早意味がない、まもなくネット配信が解禁されるから。むしろその地方の独自情報を放送とネットを使って全国に逆流させることにメディアの存在意義がある。地方の時代は新聞とローカル局がむしろ牽引すべき責務があると思う。

メディアとは、媒介という意味だけど、実は情報って、ただ自然と情報源から発信されるわけではなく、どんな情報がおもしろいか?意味があるか?って、企画を立て、問いを立て、取材をして、編集することで、むしろイキイキと生きてくるんだと思う。もし新聞もテレビも、その取材のプロを自認するならば、その能力こそ、メディアとしての存在する真の価値なんだと思う。
「ネットで話題の○○」を、東京から発信するだけならば、その存在価値は最早無いと思う。


角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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