「おもしろいと思ってやったことは、全然おもしろくないよ。でもそれがおもしろいよ。」2/14:ICUC記事

風習の起源について。私は「その風習はちょっと前に誰かが作ったものだよ?」と知ってしまうと、なんか丁寧に行えなくなったりする。なんだか形骸化したように思えて、大事にできない。例えばお葬式だと故人を偲べれば形は何でもいいと思ってしまう。父は、葬式しない、墓入らない、散骨してくれだったし、私は結婚式をしなかった。人前に立ってど緊張することに大金払うより、日々の幸せというと大袈裟だけど、晴れの日より日常の方が大事だった。 

 習俗は周縁へ変容していくものの、終焉ではなく、周縁に土着してむしろ拡張する。この考えはとても寛容だし、私にとっては新しい。くだらないの意味と語源を検索すると『「下る」に打ち消しの「ぬ」で「下らぬ」になり「下らない」になった。「下る」には通じるという意味があるので、くだらないは通じないということで、意味がない、筋が通らない、馬鹿馬鹿しいという意味。』下らない風習だとしても拡張に寛容であるならば「通じない=分かったときの楽しみ」を増やした、人の世の彩りの豊かさだと思う。 

 習俗が生まれた意味は、いわゆる作法なんかに見て取れるだろうけど、その生まれた意味を超えて(捨てて?)広がるポテンシャルを持っていたとも言えるかも。人で言うなら別人になれる、どの土地でも生きられるというか。だからつまらないと止めてしまうのはもったいない。今日からちょっと目線が変えられる気がする。 

  ただ、ネットで繋がる社会というのは、そこがちょっと面倒かも知れない。私はお箸を1本は机上、1本はカップに立てかけて、お洒落に撮られた画像を見たとき、正直このフランス人は日本のことは箸というモノ以外は何も知らないんだなと思った。おしゃれ画像サイトにそういう写真って多い。それって何年か前に問題になったプロムでチャイナドレスを着た子が炎上した話と同じで、風習とか伝統とかを参考(?)にする時の礼儀と自由の線引きというか。線を引く場所より引き方というか、引く時期の問題かも知れないけど。何だかんだ自分のアイデンティティに関わる風習などは、どうしても正しく伝えたいと感じる、勘違いしないで欲しいと思うというか、そもそも広めたくないものなのかも知れない。例えば宗教なら布教は広める行為だから、ちょっと違ったとしても土着するならヨシ!次だ次へ行くぞ!となる気がするけど、伝統は知っては欲しいが広めたいわけではない、というか。でもネットで中途半端に知れ渡るもんだから問題になるし。そもそも知って欲しいと広めたいの気持ちの違いも難しいし。 

  面白しようと頑張ってる滑稽さは面白いけど、じゃあClubhouseには滑稽さはない?あっても面白くない?  ずらしすぎると面白くない。すぎたるは及ばざるが如し、か。もしくは皆んながそれぞれずらしたから、結果ずれてないのかも知れない。 

 結局、馬鹿馬鹿しいことを真剣に行うのは面白いってことだろうと思う。昔、巨大ロボットはどれが最強かを科学、工学、軍事学など専門家で真剣に話し合う番組があって、あれは面白かった。「エヴァの機動力はダンダムより高いが、有線なのと、例えばサハラ砂漠みたいな電力供給に難がありそうな場所では難しいと思われ…」とか「僕はそもそも人型である必要性はないという観点からマクロスを…」とか(笑) 

 面白いは真剣の中から生まれるってことかも知れない。Clubhouseももっとオタクっぽくなれば面白くなるかも知れない。 

  バレンタインのチョコについて。私が高校生の時、角田さんは入社して死にそうになってた時期だろうだけど、うんこ型のチョコが登場したのをよく覚えてる。私の思い出の貧相さ、ひどい。実はそのころ、やーっとバレンタインデーが2月14日だと覚えた。興味がなさすぎた。鼻血が出るほど食べてみたいとしか思わなかったけど、未だ鼻血そのものも未経験。 

 それにしても”陽ちゃん”の思い出が可愛い。食べなかったのは男の子の意地か?当時のことをお母様にインタビューしたい。手紙のこととか何で覚えてないんだ?!その話もっと聞きたい!  

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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