ネットOKという多様性の光

先日、“ネットNGという閉鎖性の闇”という文章を書いた。
それを書いたのは、ホントたまたまで、僕らがキャスティング作業してて最近経験した苦々しい思いから書いたものだったんだけど、

その2日後、まさにSMAPの“新しい地図”が公開された。
それは、“ネットOKという多様性の光”であると思う。

ネットNGとか、ネットOKなんて、ホントは些細な馬鹿げた話なんだけど、そんなこんなが、まさにがんじがらめで、なかなか次のステージに行けなかった、日本のマスコミやテレビや芸能界や広告業界の矮小性の、ある変わる一つの“光”になるのは、間違いない。

それは“多様性”だからだ。

色々あるから、色々いるから、テレビも社会も会社も国家も人生も深いし楽しい。
多様性は強度だ。
その多様性を効率化や採算性やマーケティングや排外主義や業界の論理等で切り捨てることは、結局それ自体を脆弱化させる。
そして脆弱化したものたちは、自らのレーゾンデートル(存在価値)を確認したいのか、より切り捨てようと必死になる悪循環。

そこから僕らは脱出するべきなのだ。

ある組織や業界や国家が、自分たちを強くしようと先鋭化し排外化し多様性を否定することは、結局自らを弱くすること。

歴史上の革命は先鋭化と排外化で潰れた。
画一化した組織は想定外の危機に弱い。
個人だって一途に思い込むと落ち込みやすい。

今やいろんな状況が日々激変する中で、どう多様性を維持し深めることができるか?

それが僕ら一人一人がこれから描く、新しい地図なんだと思う。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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