先日お会いした人工知能の開発研究者三宅陽一郎さんの本。
その時、三宅さんとお食事しながらいろいろお話させていただいたんだけど、もうあまりにおもしろくて、むしろ僕の頭の中が覚醒しちゃったくらい。特にこの本にものってる《フレーム問題》てのは、むしろこれからの僕らの行き方とシンクロする問題なのだ。
その時のこと書いています。↓
そして、その時いただいたのが、この『絵でわかる人工知能』
めちゃめちゃ勉強になった。知らないこと山の如し。知らない言葉をたくさんあるけど、むしろどこかで聞いたことがある言葉で、よくわかってなかった言葉の意味を知る。へー、の連続。
シンギュラリティ
スマートシティ
ディープラーニング
IBM Watson
AlphaGo
ニューラルネットワーク
データマイニング
検索アルゴリズム
モンテカルロ木探索
エージェント指向
サイバネティックス
画像認識
チューリングテスト
フレーム問題
中国語の部屋
ファジー理論
カオス
最後のまとめの文章、かなり本質を突いていて、僕らの未来への進み方を指し示してくれている。
我々が人工知能にセンシティブになるのは、我々にとって知能が何よりのアイデンティティーであるからです。我々は、他の生物と我々を分かつのは知能の形であると思っています。人間同士であっても、他人と自分を分かつのは知能の形であると思っています。
その領域に人工知能が入ってくることに、人は不安を禁じ得ません。それはこの数千年で初めての侵入者なのです。そうであるからこそ、これは我々人間自身が変わるチャンスでもあるのです。
知能化社会の最初の段階を超えて、やがて我々が人工知能という知性と協調する時代がくるでしょう。そのとき、一つの職業とは、人工知能と人間とが協調して成立するものになるでしょう。そのときを「シンギュラリティ」と呼ぶのでした。それはゆっくりとやってくるのです。
《p.205 「終章 人工知能にできること、できないこと」より》
なんていうか、こう言うと逆説的に聞こえるけど、人工知能って、すごく人間的な意識なんだと勝手に僕の中では想像していた、アニメ的な、ロボット的な、アトム的な。いや、むしろめちゃくちゃデジタルなのだ(そりゃ、当たり前なんだけど)。
でもということは、人工知能は危険である的警句はむしろめちゃくちゃナンセンスなのだ。人工知能を使う人間の意識次第だから。
人工知能の優秀点と限界点を知ることで、むしろ人間は人間力を上げる気がする。多分、人間はもっと進化すると思った。
あとは、そんな未来に僕らひとりひとりが適応できるか。
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