薔薇が無くちゃ生きていけない

今日話して感じたこと。
会議ってビジネス側面で話すと、回数と長さが効率悪いとかいつも否定的な意見になるが、実はクリエイティブ側面で捉えると、朝までずーっと会議したからこそ奇跡の番組企画が産まれたこと等(からくりTVの時とか)たくさんある。
なんでも効率で捉えるの、本質でない気がする。

実は会議って、何かを決めたり報告したりという結果ありきじゃないんだよね。
スタッフ皆で問題を共有して、解決策をひねり出す過程が、そこの紆余曲折含めての時間共有が、スタッフ個々を成長させたりするのだ。
効率だけを重視する組織は実は何も新しいもの産み出せなくて、結果効率が悪いこともある。


組織って無駄を省くことにとらわれがちだけど、無駄なことをやることで何かに気付き、何かを築くという作用がある。
そんなに無駄を省きたいなら人など雇わずAI使えばいい時代が来るのだから、むしろ人は無駄なことをやり、何かを産むバッファを持つことが、人がやる行為の新しい価値だと思う。

何かに最適化しすぎて効率化し過ぎてる人や組織は、いざという時もろい。何よりつまらない。そして退屈だ。
もうもろくて、つまらなくて、退屈な人や組織は、未来にはその存在価値は無いのだ。
少々粗があっても、へこたれなくて、へんに魅力的で、なんかおもしろい人や組織こそが未来を作るから。

効率考えたら、例えば薔薇なんて飾らなくても、よいもんね。
でもね、薔薇を飾った方が、楽しいじゃん。

つまり、実は人間は
薔薇なんて無くても生きていけるけど、
でもやっぱり、人間は
薔薇が無くちゃ生きていけない
んだと例えば僕は思うのだ。



角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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