『さんま玉緒の夢かなえたろかSP』

今日、六本木ヒルズで開催された『占いフェス2018』の3日間が終わり、なんと5万人以上のお客さんが来てくれて大成功のうちに閉幕した。すごく楽しんでもらえたみたいで、皆さんの反響もよく、むしろ僕らの方がありがたい気持ちをいただきました。

そして帰宅したら、TBSで21時から『さんま玉緒のお年玉 あんたの夢をかなえたろかSP』をちょうど放送していた。
全部見た。1995年に始まり今年で24年目の長寿企画だ。

僕は3回目の夢SP'97でチーフADをやり、98年の夢SPで2つの夢を叶える担当になり、ディレクターデビューした。
「ディレクターになる」という僕の夢も叶った番組なのだ。
そして21世紀に入り、2001年から2004年までの4回は演出(チーフディレクター)をやった。(その後はプロデューサーを2008年まで)
そんなすごく思い入れのある番組だし、いろんなことを学んだ番組だ。(現場では本当にいろんなことがあり、そのことはまたいずれちゃんと書こうと思う)

なので、あまりに思い入れがありすぎて、自分が離れた2009年の回からはちゃんと見ていない。近年は全然見ていない。
これは誰にでもある気持ちだろうけど、なんか自分が外れた分、見てしまうと寂しさと悔しさが入り混じった感情が湧いてくるからだ。

そんな複雑な気持ちも、年月とともに薄らいで、今やそのテレビ局にもいないので、今年はホント久々に全部見た。

当時からの痕跡といえば、夢を紹介するタイトルバックの自由の女神のCGは、僕がADの時発注して作ったものが、まだそのまま使われていた(懐かしい)。

でもあらためて、いい番組だ。
どの夢も、鉱物好き少年も、プロジェクションマッピング高校生も、A-STUDIO出演OLも、さんま大好き新郎も、そしてサンボマスターのチアダンも、どれも最高だった。どの企画でも泣いてしまったよ。
それと同時に、
「多分、現場で色々あったんだろうな」とか、
「こう編集せざるを得なかったんだろうな」とか、
さんまさんの表情1つで、、、それこそ裏側のいろんなことが画面から慮れたりした。それはきっと視聴者には気づかないような些細なことだったりするのだけれど、スタッフの一喜一憂まで見て取れた。あの頃のバタバタした大変な作業の連続を自分もしたことを思い出しながら。

この番組は、夢を叶えた瞬間にその人たちが見せる表情が本当に素晴らしいのだ。
滅茶滅茶驚いて、本当に嬉しがって泣きじゃくったりして、実現後も僕らスタッフに多大な感謝をしてくれたりする。
そしてそれ以上に、夢を叶えるのに協力してくれた人たちも、仕事という枠をはるかに超えてすごく喜んでくれたりするのだ。(今回でいうと、ネイキッド だったり鶴瓶さんだったりサンボマスターだったりも、きっとそうだったんだろう、と思う。)

そんな有難い気持ちを夢実現のロケ現場で感じられて、また一年頑張れたなって実感しながら、毎年毎年、コツコツと編集しつづけて年末年始を迎えていた。

人の夢を叶えるって、なんかやってて楽しいのだ。
むしろ自分の方が、元気をもらえる。
そう毎年思いながら。

この番組からは、だいぶ離れてしまったけど、そんな想いを久々思い出させてくれました。

そして、この3日間の『占いフェス』でも、そんな気持ちいい気持ちにさせていただけたんだと、とても嬉しく思います。

これからも(どんなやり方に変わったとしても)、夢を叶えることやり続けたいな、とあらためて思ったのでした。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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