デモ、でも。

今日昼間、車乗ってたら、1国と外堀通りの交差点あたりで、突然数人の警官が出てきて、車を停められた。

信号がすべて赤になり、通路が確保され、多少びっくりしたけど、ははあ、なんか外国の要人が来日してんだなあ、まあ、警官も、そんなにイヤな感じじゃないし、待つとするか、誰のリムジン来るんだ?・・・とか考えながら気軽に待ってたら、向かって左からやってきたのは、なんかのデモ。

ある意味、すごいびっくりした。だって警官に先導され、警官が作った通路を乱れることなく、シュプレヒコールなく、整然とデモしながら、こっちに曲がってきた。とくに曲がるときのカーブの弧の見事さときたら、まるで警官が書いた白線の上を渡っているようだった!

すごいな、デモ。

何に対する、誰に訴える、示威行動なんだろう?

そもそも、お上に楯突くからデモなんじゃないの?

こらこら、お上に交通整理されてちゃ意味ないでしょ。

また警察官も警察官で、対応なれてますから、応対ばっちしです!ってものすごく段取り上手に行進裁いていく(笑)。

その光景は、悪く言えば、タイの荷物運ぶ象の隊列と象使い。さらに言えば、ディズニーランドのエレクトリカルパレードと「ここに立ち止まらないでくださーい」って言ってるキャスト。

よく言えば、体育祭の入場行進の練習する生徒と「はい、ちゃんと手と足、元気よく!」って言ってる先生たち・・・これもあまりよく言ってない。


よく、評論家が『この国の民主主義は成熟してない』って言ってるけど、今日のデモ見て、ホント生徒レベルだなんだって実感しちゃう。

ピカピカしてない電飾なしのエレクトリカルパレード。

ホント行儀いいぞ、この国の人民。

行儀良いのは、確かにいいことなんだけどさ。

 でもさ、例えばチベットじゃ死者出てるわけでしょ。

この国じゃ、不満を整然と示威できるんだもんね、お上公認で。

てことはさ、実はさ、成熟してないんじゃなくてさ、日本は、ホントは一周回って、ある意味、一番進んだ国なのかも知れない。

だって、これって、全体主義とか、圧政とかでは、ないじゃん、デモ強制的にやらされてるわけではないし、あくまで自主的。

デモする自由はあるわけよ、デモ。

でも・・・だからって、人殺ししてまでも勝ち取りたいものがあるわけでもない、ってことでしょ、この国に。

お上にしたら、

『よし、わかった。君たちの不満!デモやってOK!でも、まわりに迷惑かけないでね。はい、5番の窓口で印紙買って、申請書出しといて』って感じ。

で、デモするほうはするほうで、窓口の警官に

『はい、ありがとうございます。印紙ここに貼るんですよね!当日すいません、ご迷惑かけますm(__)m』みたいな感じ・・・でしょ?


すごい、すごいな、やっぱり日本!圧倒的にシュール。

絶対一番世界で進んでるぞ。

でも一番進んでるってことは、一番死に近いってことかも、日本。

天国に一番近い国、日本。

今日遭遇したデモ行進、死者の行進だったんだ、きっと。

角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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