昨日までだったので、渋谷ユーロスペースに見に行ってきました、アレクサンドル・ソクーロフ監督の『牡牛座 レーニンの肖像』。
一昨年ヒロヒトの『太陽』見て、おもしろかったのですごく興味あり見たかったのです!
よかったです。
が、やっぱり『太陽』は、イッセー尾形の演技が、見どころで、それが、僕には、レーニンも、スターリンも、顔は似てたけど、細かいキャラはよく分からんから、やっぱりその辺は差し引かなきゃならないのですが。
でも、てことは、逆に、『太陽』は、、、ロシアで、世界で、そこ差し引かれて、評価されてるわけだから、すごいんだろな! アレクサンドル・ソクーロフ監督!
で、思ったことは2つ。
1つは、こういう類の映画って、いわゆるコメディーか、悲劇か、見てるほうもよく解らんから、いや、この映画の場合は、そこが単純に割り切れないから、傑作であるのは、あえて、置いといて、もっと単純にステレオタイプに分けたとしてだけど、見てる途中まで、解らないわけですよ、観客が、どういうリアクションしていいか?
特にロシア語だし。
だから、ちょっとおもしろいことが起こっても、これはレーニンの晩年の悲劇だから、きっと悲しいから、笑わんぞor笑わないほうがいいみたい、みたいな空気になるわけです、場内が。
こんな体験したことありません?みなさん。
僕は、結構あります、職業柄か。
「ここは、笑っといてあげようよ」みたいな、ね!
「そうすると、後の悲劇もっと悲しくなるじゃんか」
みたいな気持ちなんですけど、僕の見方がうがってるのかな?
でも、ぱっと今出てこないけど、そう感じた映画結構あります!
2つ目は、これは実は『太陽』見て思ったことなんですけど、こういう風に描けば、世界のロコな(例えばその国だけで有名な偉人とか)有名人や歴史上の人物でも、作品になるんだなあってことです!
うーん、うまく言えないけど、伝わるかな?
僕は、ずーっと、例えば、ティムールとか、ホーチミンとか、映画化するとおもしろいんじゃないかとか思ってて。
例えば、それは『アレキサンダー』とか『ナポレオン』とかは、映画化して、自然に英語しゃべってても気にならないけど、特に、アジア系だと、違和感あるかなあとか思ってたのですが。
別に何語でもいいじゃんか
そんなことを超える作品性があればと、アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品見て再認識されたわけです!
日本人でも、その人の生涯の波瀾万丈さが世界に通用するような偉人は、たくさんいるわけでして、そういう人の映画も出来るし。
逆に言えばロシア人の監督が日本の天皇を監督できたように、日本人が、ベトナム人や、あっ、ティムールは何人だ?(笑)
モンゴル人か?トルコ系?
まあ、そんな、ティムール人(笑)の生涯を映画化してもいいんだと思ったわけで。
いつか作ってみたいな、そんな映画。
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