『いつかの少年』:長渕剛

高校の時から買い集めた、結構な数のCD持ってまして、引っ越すときは、膨大な書籍とともに、置き場所困るのだが、洋楽とインスト系とよく聞く邦楽アーティスト以外は、結局大型CDラックに置いてあるだけでした。

しかし昨年秋、iPod160GB買ったのを機に、全CDオールデジタル化を始めたのでした。

「A」から始めて現在「N」まで終わり、その都度iPodに入れて聞いてるんですが、土曜日大阪行く新幹線で聞いてたところ、いやあ、『長渕剛』ってよいですね。

いや、まじで。

アルバム『昭和』、特に『いつかの少年』すごくよいです!

ホント今更ながらで、すいません。

でも『昭和』って確か昭和が終わった年とかに出した作品で、僕もその当時好き好んで自分で買ったのだから、ホント今更なんだけど、その時は『買ったけど、(買っただけで満足して)聞かなかったか?(よくあるんです、本来積ん読性質なんで)』

または『聞いたけど、心に響かなかったか?』

どちらかだよね。

でも当時買ったってことは、そんなに嫌いじゃなかったはずです『長渕剛』。

特にドラマ、『家族ゲーム』とか、『親子ゲーム』とか、『とんぼ』とか好きでした。

特に『とんぼ』の最終回の壮絶血飛沫シーン、本当に壮絶で、僕相当ショックを受けました。

あのショック本当に僕のトラウマになってて、それが今の職業のどっかの感性につながってます、実際。

ちなみにあと、衝撃受けた作品は、小学生の頃見た水谷豊主演『熱中時代刑事編』でラスト前で犯人にボコボコに殴られ、生死分からず、翌週最終回で生きててミッキーマッケンジーと結ばれるというやつ。

死んだと思って翌週待つの、ホント小学生の僕には、怖くて耐えられなかったです。

あと前も書いた金田一映画、本当に怖かった。血とかなんかより、人の怨念が一番怖いと悟ったのでした。

要するに3作品とも、「怖さ」が僕の心に何かを植え付けたのですが、それはまた後日分析するとして、『長渕剛』確か当時嫌いじゃなかったです。

ところがその後の『長渕剛』がなんとなく、言動とかビミョーになってきて、音楽界での位置とか、ある種の嘲笑対象になちゃって、全く聞かなくなりました。

聞かない方のジャンルになっちゃいました、僕的に。

鹿児島『桜島ライブ』とか言われても、「ダサっ」って思ってました、「何がキャプテンオブザシップだよ」とか。ホント毛嫌い。

で、土曜の新幹線。その中で聞いた『いつかの少年』本当感動して泣いちゃいました。

何度も何度も繰り返し聞きました。

今はわかります、『桜島ライブ』、きっとスゲーかっこよかったんだろうな。

あやまります、桜島ライブ見た方々に、そして『長渕剛』さんに!

でも、この気持ちの変化は何なのだろう?

あの頃の僕には、いつかの少年には、なぜ響かなかったのだろう?

あの頃は若くてイケイケだったからかな?(そんなにイケイケじゃないか(笑))

年とるとわかんのかな?

それとも今の僕のテンションのせいなのかな?

うーん、わからん。

でも少なくとも、この20年僕のCDラックにあった埋もれてた「新たな出会い」に出会えて、うれしいです。

ありがとう、『長渕剛』。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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