悲しいです、ご冥福をお祈りいたします。
小学生の時見た金田一、あれほど怖かった映画体験はその後ありません。
「あぼどぅばじずばぁだ」とか、「きいちがいじゃが仕方がない」とか、「うわあぁ」とうめく白石加代子とか、『過去3作品の女性が総出演の女王蜂』とか、『人力車で死ぬ佐久間良子』とか。
入社して、会社つらくてサボってた時、横溝×市川×石坂の金田一5作品、食い入るように見ました。
トヨエツの『八つ墓村』、エンディングの小室等の曲、超好きです。
一昨年、『犬神家』石坂浩二でリメイクと聞いたときは、とても興奮しました。
でもその時同時に「どうせ金田一やるなら、市川監督が手を付けてない新作が石坂浩二で見たいなあ、例えば本陣殺人事件とか」と思ったのも事実です。
で封切られ、すぐ観に行きました。
僕は旧作を思い出し興奮して観ました、でもがらがらで、結局不入りだったみたいです。
でも映画会社の人達はきっとそれでもよかったんだろうな。
市川監督に『金田一』撮ってもらいたかったんだよ、きっと。
親父の人生の卒業製作だったんだよ、多分。
さびしいなあ。でも大往生なんだよな監督。
僕のあこがれの人生です!
まだまだ撮りたいものいっぱいあったんだろうな、きっと。
きっと人はいくつでもいくつになっても、その欲望をもち続けるんだろうな。
で、僕はどうだ?
ただ市川監督、お会いしたかったです、会ってお話したかったです。
で僕はどうなんだ?
その何万分の1にもなれないのかな。
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