「死ぬまで生きてやろうじゃないか」:ガガガSP 20周年ツアー@渋谷スターラウンジ


ガガガSPが好きだ。
何度救われたことか。
何度泣かされたことか。

最初にハマったのは、西原理恵子さんの傑作漫画「ぼくんち」を阪本順治監督が実写化した映画を観に行った。その映画で一番感動したのが、ガガガSPの“卒業”が流れるエンディングだったのだ。
それからCDを買い、何回も聞くことになる。そしてライブに行ってみた。もう号泣してしまった。
それから何回も行ってる、埼玉や彼らの地元・神戸にも。そして年甲斐もなく一緒に絶叫してる。拳を振り上げてる。


皆さんも感じたことがあると思うけど(ないかな?)、自分より歳下の人の詩で、共感できるか?問題ってのが、当時30代前半の僕にはあったのだ。ミスチルだってスピッツだってオザケンだって歳上だ。だから彼らの詩には、すとーんと共感できる。でも歳下の詩だと、なんとなく「お前に言われたくない」的なお年頃だったのだ。

それをコザック前田の詩は軽く打ちのめした。彼の歌う、弱男の歌(“弱男”ってタイトルの名曲もあるけど、それだけじゃなく、彼らの歌は全て男の弱さを歌ってる)は、僕の弱い男の部分をぐんぐん刺激するのだ。
そして、ライブで語り、歌う、彼らの歌は、そんな世間でグチグチいじめられる全ての人に(これは男だけでなく女も)、このライブの時だけは、そんな全ての嫌なことやコンプレックスなんか吹っ飛ばしてくれるんだ。

今日、20周年のライブで前田さんは言っていた。これらの歌は自分にも向けて歌ってるんだって、辛いことなんていっぱいあるんだけど、そんな辛さに負けるなって、自分に言い聞かせてる歌なんだって。

そして俺たちを「昔若い頃、よく聞いてました。ガガガSPは僕のあの頃の青春です」的な過去の思い出にするなと言っていた。
だって青春って人生の一番いい時だ。それが過去にしか無いなんて限らないじゃないか。これからもっと素敵な青春が訪れるとも限らんのに、と。
“すばらしき人生”こそ青春なのだ。人生のよい時が“青春狂時代”なのだ。だとしたら幾つになったって青春はやってくる。そして何歳になろうが、青春パンクを歌い続けていいのだ。
人生とは青春という祭りに備えた“祭りの準備”なのだから。

そして前田さんは言った。
「絶対死ぬな。どんなに辛いことがあっても死を選ぶな」と。何回も叫んでた。
「死ぬまで生きてやろうじゃないか」

“晩秋”という歌の最後の歌詞だ。
すごい素敵な言葉だ。

「死ぬまで生きてやろうじゃないか」

今日のライブで、僕はまた救われた。


角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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