「闘わないこと」:太極拳と抑止力

2011年3月から太極拳をやっている。何気にまもなく6年。(過去ブログ↓)

でも健康クラスだから、相手と組んだこともないし、僕にとっては武術というより体操というか舞踏に近い習いごとの感覚だ。

講師の方もやさしく、「型も覚えなくてよいですから」と言われて、6年。

本当に覚えていない。

この前ロッカールームで着替え中に講師の方と話していて、さすがに呆れられた。

「そりゃ覚えなくてもいいとは言いましたが、それはあくまで初心者へ向けて言ってるわけで、さすがに6年やってるんなら、いい加減少しは覚えてください」


全くその通りだ(笑)。

そんな中、道場の老師が台湾から久々に来日され、特別講習、それも護身術に使えるような”太極拳の秘密の使用法”を教えてくださるという。

ということで特別講習を受けてみました。

いやー、ものすごく勉強になりました。

まず相手を組むこと自体僕は初めてなので、今まで型を通してやっていたのは僕にとってはあくまで”振り付け”だったんだけど、

型とは相手の動き(アクション)に対するリアクションなんだって、初めて実感しました。

つまりインタラクティブ。

向かってきた相手の力を、自分でどう受け、反応するか?

説明を何度も受けて頭では理解していたとしても、自分の身体でそれをやってみるのとは、雲泥の差がありました。実際に身体が経験する重要性。


そしてやってみてわかったこと。

相手が仕掛けてきた時、相手の押してきた力をかわしながら、その力を利用して、相手に受け流す。

引力と斥力というか、つまり、相手の力が大きければ大きいほど、その分相手へ押し戻す力も強くなるわけで、自分の力をほとんどつかわず、相手を抑えることができるということなのです。


これは、武術という側面以上に、精神的にも学べる要素が多い。

つまり相手が最初にしかけてきて、攻めてきたら、攻めてきた分だけ相手に打撃を与えることができる。

ということは闘いは、最初にしかけた方が、負ける可能性が高いのだ。

達人同士は、だから闘わない。

少なくとも最初に手をださない、自分からはしかけない。お互いに抑止力が働くことになる。

これは人生の勝負でも、あるいは国家間の争いでも言えることではないだろうか。

角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

0コメント

  • 1000 / 1000