ロシア・東欧文学研究者で文芸評論家の沼野充義教授の最終講義。コロナの影響でYouTubeで生配信。
素晴らしかったです!
↑こちらからアーカイブが見られるそうです。
最後に語っていらした沼野先生の言葉
「同調圧力には、不同意の意思をつらぬくこと」
「人間が弱いものであると受け止めることが、文学である」
心に刻まれました。沼野先生、本当にありがとうございました。
僕は昨年2019年の夏学期の沼野先生の『世界文学講義』を受講していた。毎回とてつもなくおもしろく、また沼野先生から学んだ文学と学問のあらゆる可能性は、僕にとってはかけがえのない財産になりました。25年ぶりに大学にもどってよかったと心から思えた瞬間でした。
沼野教授は語る。そもそも人間にとって最大の問いとは何か?と。
それは、「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」
それが、まさに究極の問いなのだと。
自分の“起源”と“終末”、それは誕生と死。
私たちはその誕生と死の間を生きることになる。
つまり、“まだ存在しない”と“もう存在しない”の間に“生”がある。
そして誕生も死も、自分の目で見ることはできず、そしてそれは一回しか経験できず、その練習も反省も再挑戦もできない。
人は、そんな一回限りの人生を生きているのであると。
「人間の究極の問いを探りたいならば、越境すべきである。」【課題レポートより】
そして僕自身も沼野先生が言う”越境”をしたくなりました。
以下は提出した課題レポート。デイヴィッド・ダムロッシュの『世界文学とは何か?』(国書刊行会)を読んでのレポートです。
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