閉じた世界のおもしろさ

すごい個人的な暴論ですけど、例えば北本かつらさんとか大井洋一さんとか酒井健作さんとか、テレビ界の(本当に)おもしろい構成作家さんたちがもっと例えばツイッターとかフォロワーが多かったりして話題になったら良いと思うのに。
そうなってないことが実はテレビ文化のパワー低下の顕現な気がする。

テレビ界とか小説界とか演劇界とか、あるプロの業界の領域内の閉じた世界でおもしろいってのが、今まではプロとしてかっこよかったってのは確かにあるのです。
でもその業界自体が埋没してきてるなら、もっと外側に広がる方が今やかっこよいと思うのです!だって本当おもしろい人いっぱいいるのに、勿体ない。

ちなみにこの護岸まみれの、もはや川と言えない水路のような川の写真は、恵比寿近くの渋谷川。
「川をきれいにしましょう」と書いてある。
確かに水は以前の公害が盛んに叫ばれた何十年か前よりはきれいな感じがする。
そういう意味ではこの渋谷川をきれいにすることは、いいことだし意味もあるだろう。
でももはやこれは川なのだろうか。
つまり閉じた世界でおもしろいってのは、この「渋谷川をきれいにしましょう」ってことに相通じるものがあると、(僕は)思ってしまうのです。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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