受け入れて受け流すためのバッファ

上下関係ってなんなんだろ?
組織内だと年齢とか年次とか異様に気にする人が組織外だと年齢とか全く関係なく過剰にへーこらしたり威張ったりする。
つまり上下関係は心情的なモノなのだ。
僕には年齢は関係なく尊敬する所がある人が上で軽蔑する所がある人が下だ。
で大部分の人は上でも下でもなく対等だ。
多分今までのムラ社会では見せ掛けだけのエセ◯◯が通用してたんだけど、情報革命でそのエセがバレちゃって顕在化して随所で炎上してるんだと思う。
エセ愛情、エセ謝罪、エセ努力、エセ尊敬、エセ気配り、エセ反省、エセ知性、エセ盛り上がり、エセ人気、エセ権威、エセ面白がり、エセ先輩、エセ上司、エセ女気、エセ男気、。。。
もうエセなど通用しない、真摯さと信用の時代が到来してる。
例えば去年の芸能界の事件から顕在化してたけど、今年はさらにマスコミやネットで信用を裏切った人への過剰バッシングへとどんどん拡大してる。
情報革命が着実に進んでて、リアル社会側の過剰適合や副作用のアレルギーが起こってる。
今まで通用した自分のリアル圏内での対応をネットでもしてしまうことで、炎上する。
好きでも嫌いでも、是も非もなく、多かれ少なかれ、僕らは個人個人の身体と心情と知性を情報革命でやってくるリアルとネットが混淆した社会に適合させなくちゃ生きていけない。
いちいち怒るでもなく批判するでもなく、まず受け入れて、嫌なら受け流すこと。
それには厳密さよりバッファ(遊び)が必要。

受け入れて、受け流すためのバッファ=余白。
社会や組織や個人の中で、時間や採算と言う効率の名の下に、今まで削られてきた“バッファ”が、今改めて必要なのだと思う。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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