先週末にキングコング西野さんと、クローズドなトークイベント。
西野さんと2Sトークは久々。久々なんでかなり突っ込んだ話を用意していた。
でも始まると、聴衆が会食してる中で僕らが話すという、つまり社内イベントの余興的なもの。マイクとスピーカーが悪かったというのもあるけど、まあちゃんとした話ができない聞こえない最悪の環境で、西野さんみるみるうちにキレるキレる。
でもキレてから、みんなどんどん話を聴いてる顔が真剣にいい顔になっていった。
つまり話者がどんなに真摯に話しても、聞く方に聞く気がなければ、伝わらない。
結果、少ない時間で話し足りなかったけど、その後は質問も出たりして、さらに話は続き、二次会的に飲みに行った方々とは、かなり深く話せたし、今度はじっくり話しに来てくださいって話になったし。
結果意味あるイベントだったんだと思う。
炎上させることで相手側にも反応させる。一方向のコミュニケーションを双方向《インタラクティブ》に変えるために、話し手と聞き手の間で、発火させてるんだと思った。
つまり西野さんはSNSでもイベントでも、炎上して、火消しして、それをいい感じに持ってっちゃう、正真正銘の炎上芸人ってことなのです。
そんな西野さんと飲みながら久々話していて、 「天才とは?」という話になった。
西野さんが言うには、
『天才とは経験を積んでることである』
なぜなら天才がしてきた経験は、天才でないと経験できない圧倒的な場所や立場だったりするから。そしてその場所や立場に居られるのは、居られるだけの圧倒的な能力がある人、つまりその人が天才だから。
僕もそう思う。天才って生まれつきもった才能や素質だと思われてるけど、でも実際その天才的な才能や素質は、常にその人が不断の努力をしているから、世に出て、維持されてるわけで、
それって、どっちが先って話ではないと思う。
「天才だから、成功した」って言う原因と結果ではなく。「成功したから、天才だ」と言われているとも言える。
つまり原因と結果っていうのも《インタラクティブ=双方向》なんだと思う。
原因があるから結果があるのではなく、その結果があるから原因もあとからついてくるというような。
interactiveってactiveとactiveの間という意味だ。そのactiveなものとactiveなものには差異がない。双方向で影響し合う。
このインタラクティブ=双方向ってのは、ほとんどのことがそうなのではないか?
質問するも質問されるも、
発信者側も受信者側も、
テレビも視聴者も、
先生も生徒も、
上司も部下も、
売り手も買い手も、
生産者も消費者も、
客も店も、
国家と個人も、
原因も結果も、
縁も恩も、
好きも嫌いも、
実は双方向。どっちが偉いとか上下関係はない。なので誰かを認めれば認められ、誰かを排除すれば排除されるんだと思う。
例えば僕は政治家が元来あまり好きではなかったけど、少なくとも誰か一定数に支持されてるから政治家になれてるわけで、文句をただ言ってる人より双方向だと思う。
企業に属してる人も、その企業の商品が支持されてるから、給料もらえてるという意味では同じ。
自分自身が存立しているのは、周りに存立せられているとも言えるわけだ。
今は情報&人工知能革命《Information&Artificial Intelligence Revolution》進行中だ。
今年になって既存の社会やビジネス構造が激変してきてるけど、この流れは今後ますます加速する。
そんな中で、つまり僕らは、『自分の人生は周りの人や環境との間で双方向だから成立してる』と今一度気づく必要があると思う。
全ては繋がっている。
そこに壁を作り周りを排除し無関心であっては、結局人も組織も社会も世界も生存できない。
外からのインプットと外へのアウトプットを、吸って吐いての呼吸のように意識することが必要なのではないか。
ちなみに西野さんとのトークテーマは『自分の案件(コンテンツや商品)をバズらせるためにはどうするか?』みたいな話だった。
でもそれを聞きたがる人たちは、えてして最近バズった事象を知らなかったり無関心だったりする。
世間でバズった事象自体に興味無いのに、なぜあなたたちの案件がバズるとでも思えるのだろうか?
全てはインタラクティブ、この事実を改めて認識することが鍵なんだと思う。
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