建築家・光嶋裕介さんの新作展、明日で終了。ギリギリで行ってきた@青山の"ときの忘れもの"。
光嶋さんによると、これらの作品にはクラフト部分が2つあって、まずは和紙を漉く際に、通常の白色な液体と墨を加えた黒の液体を、自然に任せて配分させて作られたのが、白黒の和紙。お話を聞くまで白い和紙に墨で塗ったものとばかり思っていた。
そして、その和紙の白黒の偶然の配合の上に、幻想の都市をインクで細密に描いていったらしい。
それは建築家が、まるで様々な形態の土地に、建物を、その形態に合わせて建てていくように。
光嶋さんは、今回、和紙に絵を建ててるのだ。
以前見たNHKの「プロフェッショナル」で、建築家の隈研吾さんは、こう言っていた。
「万里の長城は地面に沿って作られてるのがすごい。“制約”こそ“宝”だ」
自由な空間に建物を建てるのが、建築家ではない。むしろ様々な土地の形態で、その制約をどう利用し、どう活用して、設計するか?
、、、なるほど、この話はすべての行為に当てはまる。
僕らの行為も、あらゆる制約があり、だからこそ、その行為に意味がある。でなければ、それはただの「絵に描いた餅」だ。何の役にも立たない。うん、なるほど。
そして、それを「絵に描いた都市」で実践してるんだから、光嶋さん、これは、すごくおもしろい!!
素晴らしい作品。ベルリン、バルセロナ、パリ、、、いろんな都市を描いている。
僕が気に入ったのは、、、「ニューヨーク」でした。右の縦長のモノ。
あ、先日買った光嶋さんの新著『これからの建築』、、、サインもらうの忘れた。。。
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