正月みたいな空



今朝、コピーライターで青年失業家の田中ひろのぶさんが、こんなつぶやきをしてたの見つけた。
『正月終了』

そっか、今日は1月4日。三が日も終わって、今日から仕事始めの方も多いんだろう。

よし、僕もそろそろ正月気分も抜けて、、、とか思ったんだけど、あれ?僕は正月気分なんで抜けなきゃいけないんだっけ?

だって会社辞めたんだよ。(辞めて1年経ちました)
今年からフリー2年目です。
フリーって、自由って意味だもんね。
だから自由にしていいのだ。
世間が盆になろうが暮れになろうが、僕にはそんなに関係ないのであった。

じゃ、僕の正月はいつから開けるんだろう?

でも、そう考えてたら、正月ずーっと開けなくったっていいんじゃないか?むしろ。
と思い至った。

だって正月ってピースフルなんだもの。
街も空いてるし、初詣行ったり、実家行ったり、親戚に会ったり、ちょっとした旅行したり、テレビぼーっと見たり、箱根駅伝こたつで応援したり、ブラタモリ見て笑ったり、昔買った本読んだり、なんかあくせくしてない。
正月だし、ってことでそんなにイライラしないし、なんか不便なことや、ちょっとしたミスも、まあ正月ってことで、許せちゃったりもする。

僕は今年の正月は久々、両親と家族マージャンをやった。小学生の頃はよくやっていた。だから40年ぶりくらい。
そしたらすごく楽しかった。めっきり最近老けてきた母が、楽しそうに牌を崩しながらも頑張って積んでいた。なんかやってるうちに元気になったみたいだ。
父も楽しそう。歳食って最近ギスギスしてた父と母の関係も、なんか一瞬で改善されたようだ。
だっていっぱい笑ったし。そうマージャンってやってるとムダ話で、ほんとくだらなくて、つい笑っちゃったりするんだよね。

これもすべて、多分、正月だからだ。

だから、僕はこの正月気分で、正月気分のまま、ずっと行ってみようかな、と思った。

仕事はもちろんあるけど、しなくちゃいけないけれど、でも別にそれだってガツガツやる必要なんて、別にないのだ。
だってフリーだから。
むしろ自分が気持ちよく仕事することが、よい仕事につながるのだし。そこからよいモノを生み出せるような気がするし。
ならば、ずーっと正月のままが、僕にとってはむしろ、よいんじゃないかな。

ムーンライダーズの『青空のマリー』の歌詞に出てくる
「正月みたいな空」
その晴れやかな、寒いけど穏やかな青空。見てると気分が晴れてくる晴空。

それを日々、感じていようと思う。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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