コンテスト番組とコンテスト世界

コンテスト番組ってその筋の専門家や先達者が出場者を審査し論評し優劣をつける。
それ自体は必要だと思うんだけどそれを番組で見せると視聴者も審査&論評目線で出場者を見て判断することになる。
でも本当はそんな識者の意見なんてどうでもよいんじゃないだろうか?
万人が批評家目線になってなんか楽しくない。

他人が進めたからおもしろい、識者が絶賛だから美味しい、流行ってるからカッコいい、トレンド分析とレコメンとキュレーションが巷に多すぎて、自分がおもしろい、美味しい、カッコいい、と自分自身が思うことを忘れてしまわないかなと自省する。

そんなに他人の感想聞かなくて良いんじゃないだろうか?とも自省する。

そう自省すると、コンテスト番組の話だと最初は思ってたんだけど、実はネットでもリアル社会でも、世界がどんどんコンテスト番組化してるんじゃないだろうか?と思えてくる。

コンテスト世界。

みんながみんなを審査し論評し優劣をつける。そりゃ必要なことなんだとは思うけど、多すぎないかな。
僕はもう他人を審査し論評し優劣つけたくない。それ以上に審査し論評し優劣つけられるのも嫌だけど。

でも何かを決める、ということは何かを審査し論評し優劣をつける行為でもあるわけで、全く止めちゃうと、それこそ何も決められなくなる。

コンテスト世界、難しい。

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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