浜田知明『アイロニーとユーモア』@茅ヶ崎市美術館

100歳で亡くなった版画家浜田知明の展覧会。とても素晴らしかった。ユーモアとは哀しみに溢れていること、それでも生き続けることのアイロニー。いつしかどの作品もかわいくはかなく見えてくる。不思議な作品群。

浜田知明 アイロニーとユーモア | 茅ヶ崎市美術館

〒253-0053神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45(市立図書館隣り・高砂緑地内)TEL 0467-88-1177FAX 0467-88-1201アクセスマップ浜田知明(1917-2018年)は戦後日本を代表する版画家、彫刻家です。自身の過酷な戦争体験をもとにした『初年兵哀歌』シリーズによって一躍注目を集めますが、次第に社会のみならず、人間、自分自身へとモティーフの対象を広げてゆき、多岐にわたった版画を発表しました。時代に向きあいながら痛烈な皮肉とユーモアの精神で捉えあげた表現は国内外で高く評価され、わが国の現代版画に多大な影響を及ぼします。1983年以降彫刻を手掛けるようになり、2000年を最後に版画制作から離れてゆきますが、晩年にいたるまでその創作意欲は衰えませんでした。茅ヶ崎市美術館は2002年に『初年兵哀歌』シリーズをはじめとした1950年代から1980年代までの浜田知明の版画56点をご寄贈いただきました。本展覧会は同版画コレクションを大規模に紹介する初の機会です。さらに、神奈川県立近代美術館より特別にお借りした、ヨーロッパ滞在をもとに制作された作品、1990年以降の作品をあわせて展示し、創作の軌跡をたどります。様々な危機感でおおわれた現在、浜田知明の深く豊かな表現に、わたしたちは様々な思いを馳せることとなるでしょう。上画像: 浜田知明 《風景》 1967年 エッチング、アクアチント、紙 茅ヶ崎市美術館蔵 © Hiroko Hamada 2021 /JAA2100301※ご来館の際は、感染症対策へのご協力をお願いいたします。詳しくはこちらをご覧ください。講演会「浜田知明 腐食と濃縮」 ※中止浜田知明の作品についてお話いただきます。 日時:2022年1月30日(日) 14:00-15:30会場:高砂コミュニティセンター 3階ホール1・2講師:水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)席数:30席(申込制/先着順)料金:無料申込:2021年12月11日(土)10:00より、お電話または美術館受付にてお申し込みください。ギャラリートーク展覧会担当学芸員が会場を巡り、展示作品を解説します。日時:①2021年12月18日(土) ②2022年1月14日(金) 各日14:00-会場:美術館展示室担当:鈴木伸子(当館学芸員)料金:無料(要観覧券/申込不要)

茅ヶ崎市美術館

角田陽一郎 Kakuta Yoichiro Official Site [DIVERSE]

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者(東大D2)/ 著書:小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『最速で身につく世界史/日本史』『天才になる方法』『読書をプロデュース』『人生が変わるすごい地理』『出世のススメ』『運の技術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』他/映画「げんげ」監督/水道橋博士のメルマ旬報/週プレ連載中/メルマガDIVERSE

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