タレントキャスティングと信用度

仕事を断らないタレントさんは僕らテレビマンにとって土壇場で四苦八苦してる時すごく嬉しくて、この恩を返そうってまた起用しようってなるからそういう人達って絶対出世してる。
くりーむしちゅーになる前の海砂利水魚さんがそうだった。
逆にこちらの真意が伝わらず断られるとかなり凹むんだよなあ。
僕らとしてはこの仕事はタレントさんにとっても絶対次につながる仕事だからってオファーしてる時あるんだけど、その真意が伝わらなくて断られたりする。
一番厄介なのはその重要性に本人に行く前にマネージャーさんが気づかなくて断られる時。
それってそのタレントさんにとってもものすごく不幸。
次につながる仕事って仕事自体の企画も頼むタレントさんの能力も未知数だから実験的要素が強く、条件的には割りが合わないことも多い。
でもそこからじゃないと結局次の仕事なんて産まれないのだ。
本人と周りのそれに気づいてる人と気づいてない人の差がそのタレントさんの行く末を決めるんだよなあ。
キャスティング断られ続けるとやっぱり凹むから、結局どんどん安全パイをツモろうとしてしまう。
でもそれだと何のイノベーションも産まれない。同じような番組ばかりになってしまう。
有名な人ともこれから有名になる人とも、僕はドキドキする新しいことやりたいんだよな、失敗するかもしれないけど。
成功したらそりゃいいけど、当然失敗するリスクがそれ以上にあるのがテレビの企画。
てことは実は失敗させちゃったタレントさんとそこで終わるんじゃなくて、その後また一緒にリベンジしていつか絶対成功したい!って関係を作りたい。
難しいけどね。でもじゃないとテレビやってても意味がないのだ。

結局、相手側がその仕事を受ける受けないは僕ら側の信用度の問題。
自分が信用に足る仕事を(仮に失敗したとしても)誠実にやり続けるしか信用されない。
だって成功より失敗することの方が多いし、そこで信用をどう担保するか?
そこには誠実さしか最早残らない。
どの仕事も本質的には一緒だと思う。

角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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