田中ひろのぶという同じ日に失業した男と呑む

田中泰延さんという昨年末に電通を辞めた男がいる。
そう偶然にも、僕がTBSを辞めた日に辞めた男だ。
年は僕の一つ上。なので僕はTBSで23年間働き、ひろのぶさんは電通で24年間はたらいたことになる。

そういう意味で何か得体の知れない親近感を以前から勝手に抱いていた。

彼が書く文章は素晴らしい。
特に映画評は白眉だ。


彼を知ったのは数年前。面識はない。
ツイッターで何気なく知ったのだ。
多分僕がフォローしている糸井重里さんか指南役さんのRTを通してだと思う。
彼を知らない人は彼のツイートをまあ、見て欲しい。


ひろのぶさんは、まあ始終呟いてる。
それも9割くらいくだらないことを。
そして1割くらい素晴らしいことを時々呟く。
でもそのくだらない呟きにも素晴らしい呟きにも共通してることがある。
どの呟きにも真実が込められているのだ。
つまり彼はツイッターを使って、世の中の真実を常に呟いているとも言える。

世の中は9割くらいはだいたいくだらなくて、1割くらい素晴らしいことだからだ。


でも、そんなに四六時中呟かんでも、とも思うのだが。
で、それを逐一四六時中チェックしてる僕もなんなのだが。
それは2人がいい歳して同時期に職を失ったからだろう。

かくしてひろのぶさんは僕にとっていつしかツイッター上で、一番チェックしてる男になったのだ。さらに最近では友人との会話でも、
「昨日、ひろのぶさんこんなことを呟いてたよね。」
的な、むしろ会話の重要なファクターにまでなっている。

この田中泰延さんと、会ってみたいな。
これはテレビマンとしての性か。
得体の知れないおもしろさを持ってる人には会ってみたくなるのだ。

こうしてお会いできるチャンスを伺ってたら、ひょんな事からこの記事から繋がったのだ。↓

↑このまさに80年代末のバブル期の青春トレンディドラマのようなエピソードの中の登場人物の1人と、今僕はたまたま一緒に仕事をさせてもらっているのだ。
いつもチェックしてるひろのぶさんの文章の中に知り合いの名が出てきて驚いた。早速その知り合いに伝えると、今度ひろのぶ氏と呑むという。

今日そこにお邪魔させていただいた。
場所は目黒の蛇崩近くの知る人ぞ知る名店“ふじ”

そこで、ひろのぶさんと、彼の18歳からの30年来のお仲間達と呑んだ。

皆さんと話してみてわかった。

ひろのぶさんや仲間達のおもしろさ。
それは、
すごい重要な話とくだらない話。
何億円稼いだみたいな話と何百円損したみたいな話。
超哲学的な考察と超どーでもよい話。
真実の話と嘘の話。
そのまさに対極にあるエピソードたちが同時うわーっと出てきて、それを聞いて皆で笑い転げているのだ。
いちいちスケールの大きさが違う話が、同時に成立する異様さ。その崇高さとくだらなさのギャップに圧倒される。

そして、そのどの話にも、共通してるとこがある。
全て夢を追い続けてる話なのだ。

こりゃおもしろいわけだ。
全身全霊で夢を追い続けてる若者たちが、一生懸命ゆえに遭遇するあまりにくだらない話。
それがおもしろくないわけない。

この文章の他にも、今日呑みながら、夢を追い続けてる若者たちの崇高でくだらなくて最高なエピソードをたくさん聞いた。大笑いした。


そして、中年になって失業した今、ひろのぶさんの書く文章と、ひろのぶさんの呟きすぎる呟きのおもしろい意味がわかった。

田中ひろのぶは、その夢をまたまだ追い続けてるからなのだ。


そこに歳とったからみたいな躊躇が全くない。
そんなことできるのは、というかそんな風に生きるために彼は、会社をいい歳して辞めたのだろう。

僕と同じだ。

僕はその場で”ひろのぶ党”に加入した。


そして、僕がやりたいことが、また一つ見つかった。

↑このひろのぶさんが書く、夢を追い続けてる人たちの崇高でくだらなくて最高なエピソードを、ぜひ80年代末のバブル期の青春トレンディドラマのようにドラマ化したい。




角田陽一郎/Kakuta Yoichiro DIVERSE

バラエティプロデューサー/Variety Producer 著書『13の未来地図フレームなき時代の羅針盤』 『「好きなことだけやって生きていく」という提案』『最速で身につく世界史』『成功の神はネガティブな狩人に降臨する-バラエティ的企画術』『究極の人間関係分析学カテゴライズド』/映画「げんげ」監督/ 水道橋博士のメルマ旬報連載中/渋谷のラジオ金曜朝10時[渋谷で角田陽一郎と]/MX オトナに!

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